head_img_slim
HOME > 額装用語辞典 > アクリル

アクリルとは?

アクリル(あくりる、Acrylic)についての詳細説明

アクリル(あくりる、Acrylic)は、額装において絵画や写真、その他のアート作品を保護するために使用される透明なプラスチック素材です。アクリルは軽量で割れにくく、ガラスの代替品として広く利用されています。

アクリルの基本構造

額装に使用されるアクリルは、通常、透明度が高く、耐久性に優れています。化学的にはポリメタクリル酸メチル(Poly(methyl methacrylate), PMMA)で構成されており、優れた透明性と光学特性を持っています。アクリルには標準的な透明アクリルに加えて、反射防止加工が施されたものやUVカット機能を持つものがあります。反射防止アクリルは光の反射を抑え、作品の視認性を向上させます。UVカットアクリルは紫外線を遮断し、作品の色褪せや劣化を防ぎます。

アクリルの役割と重要性

アクリルの主な役割は、作品の保護です。アクリルがあることで、作品が外部の環境から隔離され、長期間にわたり保存状態を良好に保つことができます。特に、紫外線や湿気、ほこりなどは作品の劣化を招く要因となるため、アクリルの使用は重要です。さらに、アクリルはガラスに比べて軽量であり、割れにくいため、安全性が高いという利点があります。これにより、取り扱いやすさが向上し、公共施設や家庭での使用にも適しています。

一方で、アクリルにはデメリットも存在します。表面が傷つきやすい点や、静電気を帯びやすく埃が付着しやすい点が挙げられます。しかし、これらのデメリットを克服するための専用のクリーニング用品や保護フィルムも市販されています。

総じて、アクリルはその多機能性と美的価値から、額装において重要な素材として広く認識されています。その選択には、展示物の種類や展示環境に応じた適切な判断が求められますが、アクリルの利点を最大限に活かすことで、より魅力的で安全な展示が可能となります。



ページトップに戻る