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額装とは?初心者でもわかる基本知識と選び方ガイド

好きなアートを額装して飾ってみたい!でも、どうやればいいか全くわからないという方向けに、基本知識と選び方をご説明します。

そもそも額装とは、絵画や写真、アート作品を額縁に入れて展示することを指します。 古代エジプト時代から存在していたとされ、歴史的には宗教画や肖像画を保護する目的で使用されていました。 現在では、インテリアデザインの一環としても広く用いられ、作品の保護だけでなく、空間のアクセントとしても重要な役割を果たしています。 額装は作品の美しさを引き立てるだけでなく、飾る場所やテーマに合わせた演出を可能にするため、現代の生活空間に欠かせない要素となっています。

選び方ガイド

額装の歴史と言葉の由来

アートにはバックグラウンドの知識も大切です。ですので、少し回りくどいですが、まずは歴史からご説明していきます。 額装の歴史は古く、古代エジプトにまで遡ることができます。エジプトでは、木製のフレームに石膏や装飾を施し、重要な文書や宗教的な図像を保護するために使われました。 この技術は後にギリシャやローマにも伝わり、特に宗教画や皇帝の肖像画など、重要なアート作品を守るために発展していきました。

「額装」という言葉自体は日本語独自の表現で、「額」はフレーム、「装」は飾ることを意味します。 日本では平安時代から掛け軸や屏風などを用いた「飾り」の文化があり、これが額装の概念へとつながっていきました。

額装の目的と現代の使われ方

額装の主な目的は、作品の保護と鑑賞価値を高めることです。紫外線や湿気、ほこりから作品を守り、劣化を防ぐ役割を果たします。また、額装することで作品が独立した存在感を持ち、周囲の空間との調和を図ることができます。

現代においては、額装はインテリアデザインの一部としても重視されています。リビングルームやオフィス、ギャラリーなどでアート作品を展示する際、額縁のスタイルや色、素材によって空間全体の雰囲気をコントロールすることができます。例えば、シンプルなモダン額縁を選ぶことで、ミニマリストなインテリアにマッチさせることができますし、クラシックな額縁を使うことで、伝統的な雰囲気を強調することも可能です。

額縁の種類と選び方

額縁にはさまざまな種類があり、選ぶ際には作品のスタイルや飾る場所に応じた考慮が必要です。一般的な額縁の素材には、木製、金属製、プラスチック製などがあります。木製の額縁は温かみがあり、伝統的な作品や自然をテーマにしたアートに適しています。金属製の額縁は現代的でシンプルなデザインにマッチしやすく、モダンアートや写真に適しています。プラスチック製の額縁は軽量で、手軽に使えるため、カジュアルなシーンでの使用に向いています。

額縁の色選びも重要なポイントです。作品の色調やトーンに合わせて額縁を選ぶことで、全体的なバランスが取れ、作品がより引き立ちます。例えば、淡い色調の作品には明るい色や白い額縁を合わせると清潔感が出ますし、濃い色の作品には黒や濃色の額縁を選ぶと、シックな印象を与えることができます。

マットの使用とその効果

マットとは、作品と額縁の間に挟む紙や布のことを指します。マットを使用することで、作品が額縁に直接触れないようにし、作品を保護するだけでなく、視覚的な余白を作り出すことで、作品そのものの魅力を際立たせます。マットの色や質感も、作品の雰囲気に合わせて選ぶと効果的です。





額装の仕上げと保管方法

額装が完成したら、適切な場所に展示することが重要です。直射日光が当たる場所や湿気の多い場所は避け、定期的に埃を払うことで、作品の状態を長く保つことができます。特に貴重な作品の場合は、UVカットガラスを使用することで、さらに長期間にわたって作品を保護することができます。

額装は、作品の美しさを引き出すだけでなく、空間全体のデザインにも大きく影響を与える要素です。適切な額装を選ぶことで、お気に入りのアート作品をより一層楽しむことができるでしょう。


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