バッキングボードとは?

バッキングボードとは?
バッキングボード(ばっきんぐぼーど、Backing Board)は、額装において絵画や写真、その他のアート作品を保護し、固定するために使用される裏板のことです。バッキングボードは作品をしっかりと支え、外部からの圧力や湿気、ほこりなどから作品を守る役割を果たします。
バッキングボードの基本構造
バッキングボードは通常、厚手の紙ボード、フォームコアボード、プラスチックボードなどの素材で作られています。これらの素材は、軽量でありながら堅牢であり、長期間にわたり作品をしっかりと支えることができます。特にアシッドフリーの素材を使用することで、作品が酸性による劣化から守られます。
バッキングボードは、額縁の後ろ側に配置され、作品とマットの裏側に密着させるように取り付けられます。これにより、作品がしっかりと固定され、動いたり歪んだりするのを防ぎます。
バッキングボードの役割と重要性
バッキングボードの主な役割は、作品の保護と固定です。特に、外部からの圧力や衝撃を吸収することで、作品が破損するのを防ぎます。また、湿気やほこりの侵入を防ぐことで、作品の劣化を遅らせる効果もあります。
さらに、バッキングボードは作品の平面性を保つ役割も果たします。特に紙やキャンバスの作品は、時間とともに波打ったり歪んだりすることがありますが、バッキングボードを使用することで、これを防ぐことができます。これにより、作品の見栄えが良くなり、長期間にわたり美しい状態を維持することができます。
バッキングボードの選び方とカスタマイズ
バッキングボードを選ぶ際には、作品の特性や額装の目的に応じて適切な素材を選ぶことが重要です。例えば、高価なアート作品や歴史的な価値のある作品には、アシッドフリーのバッキングボードを使用することで、長期的な保存が可能になります。また、大型の作品には、より堅牢なフォームコアボードやプラスチックボードが適しています。
バッキングボードは、標準的なサイズから特注サイズまで様々なオプションがあります。特に特注サイズのバッキングボードは、非標準サイズの作品や特定の額縁に対して最適なフィットを提供します。また、防湿処理や耐火処理が施されたバッキングボードもあり、作品の保存環境に応じて選択することができます。
以上のように、バッキングボードは作品の保護と固定を兼ね備えた重要なアイテムです。適切なバッキングボードを選ぶことで、作品の魅力を最大限に引き出し、長期間にわたりその美しさを保つことができます。